傍流

現役大学生の僕が思うことを思うままに書いていくブログです

8月8日(土)【糜爛】

日課が途絶えてしまった。これでまたやり直しだ。途中で崩れたドミノみたいに、あっけなく終わってしまう。私の周りには途中で放り出したたくさんのものが、脱ぎ散らかした衣服のように、死屍累々、あちらこちら、転がっているのだろう。

 

おにぎり、サラダ、パスタ、何もかも体が受け付けない。口にした瞬間から違和感が始まる。次第に大きくなって吐き気、やがて酸味へと変わる。出ないで。出るな。今出たら飲んだ薬が無駄になってしまう。お茶で無理やり流し込む。そもそも食欲もないのに薬を飲むために何かをたべたというのに。気づけばペットボトルのお茶は空になっている。

 

体の首から下が別の生き物になった気分だ。生きるのに相容れない。体同士が不和を起こしている。もとより万全には程遠かった体だが、ここらで少し修理のタイミングなのかもしれない。おかしくなったのは首から上の方かもしれないが。

 

どうして私ばかりこんな目に。

楽観的と自負し、切り替えが早いと自負している私は実は正しくない。

あらゆる苦難を糧として捉え、前向きに振る舞おうとする私と、何もかもをまわりのせいにして、常に他人を妬んでいる私は同時に存在している。それらが大きさや色合いを変えながら私の表面上を出たり入ったりしている。いくら殊勝な心がけをしようと他でもない私自身がそれが欺瞞であることを指し示してくる。うるさい。

 

今日は一日のうち10時間ぐらいゲームをしていた。それ以外に苦痛を忘れられる方法を知らない。なにかに没頭していないとおかしくなってしまう。ゲームはいい。他人がいない。フェアネスだ。自分だけがそこにいる。そこでなら体が自由に動く。

 

どうってことない。今日の痛みを考えれば、これから先の苦労も、部活やらバイトやらの、安全帯して身体制限までかけて何重もの点検や責任に守られたアトラクションみたいなくだらない失敗談も、全部ごみみたいなもんだ。どうってことない。生き残りさえすれば俺の勝ちだ。

 

コンビニで買った、買った時は美味しそうだと感じた弁当が、こんなにも不快に感じる。食品サンプルのようだ。ああ不快だ。眠いのか、腹が減っているのか満ちているのが、どこが痛いのか。何もわからない。何も変わらない。寝たら楽になるのか、吐けば楽になるのか。そうして悩んでいる間も苦悶は続く。早く疲れたい。体力を使い切ってしまえば意識を失える。人間にも電源ボタンが、あればいいのに。