傍流

現役大学生の僕が思うことを思うままに書いていくブログです

脚本についての学習1 『高校演劇のつくりかた』を読んで

  1. はじめに

    今回舞台脚本を書くにあたって、さまざまな関連書籍や映像作品に目を通していくことにした。書き方や脚本とはなんたるかを知るためである。

    その記録として、率直な感想をこのブログに書いていくことにした。

    参考までに読んだものの情報は付記するが、特にそのリンクを押したら収益が〜〜とかは特にない。あくまで備忘録である。

    また率直な感想を書くので気分を害する人もいるかもしれない。悪しからず。著者に訴えられたりするだろうか。まあ人格攻撃するわけでもなし。本を出している人間が批評を恐れることなどあるまいて。

  2. 読んだ本について

    今回読んだ書籍は『高校演劇のつくりかたー日本大学第二高等学校の場合』(ながしろ ばんり)である。

    とある高校の部活動の活動を描いた本である。

    つくりかた、とあるがいわゆる演劇のやり方を記したハウツー本ではない。高校の部活動の記録に近い。

    読んでみた感想としては、得るものはほとんどなかった。まあ求めたものが違ったというのが原因ではあるが。

    正直どういう経緯でこの本が発行されたのか不思議でならない。内容はもはやサークルの同人誌と言っていい。本文の大半はエッセイだか日記だかわからないような練習の記録と部活動の先輩後輩の対談に終始している。演劇についての体系や方法論を求めていたこちらとしてはこのタイトルで出すなというのが一番の感想である。まあその点はこの本の冒頭にも書いてあったので意図的ではあるのだろう。

    もう一つ言うとすると。対談の内容が気になった。高校演劇の特性として、社会人が行うそれと比べてお金を気にしなくていいことを挙げている点。対談においてこの演劇部の活動が個人の教師の労力に因っている点を肯定的にみている点。などである。

    教育学部出身の自分としてやはり部活動の主目的は生徒の教育であり、また個人の顧問教員に依存した部活動は、当の本人はよくても周囲に多大になる悪影響をもたらすと考えている。高校演劇について論ずるにしても、もっと生徒の成長や教育的観点に触れてほしかったというのが正直なところである。「演劇部の顧問」である前に「高校教師」であるのだから。

    まあ部活動演劇の雰囲気というものはなんとなく掴めたのでそれを一つの収穫として今回の感想文を終えたい。

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  3.  おわりに

    こうした文章を書く経験を通して、要約力や言語化能力もついでに培っていきたい。またより読みやすいブログにもしていきたい。先週図書館で借りてきた本はあと5冊ほどあるので、順次読んで整理していきたい。ではまた。