8月16日(金)【台風が過ぎて】
自分は一体何のために命を使い果たせるだろうか。
先日高校時代の友人と会って違いを明確に感じました。
自分は大きな音や光が苦手なのでゲームセンターはとりたてて好まないのですが、彼らは総じて好んでいた。いいや、彼らが好んでいたからこそ嫌いになったのかもしれない。これだけではありませんが、諸々と。
自分で言うのも妙ですが、総合的に見て高校までの友人よりずっと今周りにいる友人のほうが自然と気が合うし大切です。
これについて他の何かが悪いとかとかどれが正しいとか言いたいわけではありません。
ただかつての自分は他人と実のある時間を積み重ねられなかった。
そして今の自分がこう言う風にして生きているのは、俺がこんな生き方しかできないからです。
少しショックだったのは高校時代の友人が夢に出てきたことです。
生きているは今で、生きていくのもこれからなのに、過ぎ去ったことばかり気にして、くだらない。そう思っていても脳にはこびりついているようです。本当に、大したことがない。
以前の自分ならば、他人の不幸を諸手をあげて喜べた、望めた。けれどいまは、人が死ぬと言うことを知ってしまった。喪いたくないと思えるほどの友愛を覚えた。選ばなくちゃいけなかったのに決められなかった。俺は人としても人でなしとしても生きられなかった。こんな思いを知るくらいなら、不幸に身を浸して、自分だけのために憐れみと惨めさをこねくり回していた時のままの方がよかったのかもしれない。
台風は過ぎ去った。空が晴れて虹がかかっているのを見た。鬱屈したこんな感情も取り去ってくれたらいいのに。