8月9日(金)【夏の日々】
やはりその日思いついたことはその日のうちに書くべきですね。
忘れてしまうというのもそうですが、やはり言葉の鮮度が失われてしまう気がします。
自分にはこれしか残ってない。この割れたグラスの欠片のような言葉たちしか。
前回の更新からだいぶ日が経ってしまいました。今自分は実家に帰ってきています。
とはいえ地元には友人はいないので基本的に家でゴロゴロしています。
人並みの交流をとれるようになったのは大学入学以後なので仕方ないですね。
先日アミューズメント施設でボルダリング的なものをやってきました。このボルダリングというもの、スポーツの類の中では一番好きですね。急かされるの嫌なので。
例えば生まれてからしばらくの間は可憐で無毒な植物があったとして、それが成長するにつれて臭気を発し毒を撒き散らすようになるとしたら、早いうちに摘み取ってしまおうと考えるのははたして異常な発想でしょうか。いいえこれではまるで『模倣犯』の栗橋浩美のような
生まれてきたことを嘆く生き物はいても、生まれてこなかったことを嘆く生き物はいない。
優先席を譲れとせがむお年寄りたちは、はたして彼らの若い時にその時代のお年寄りたちに対し思いやりを示したでしょうか。席を譲ったでしょうか。いいえ、尋ねるまでもない。絶対に譲っていない。若い時分より他人を慮る習慣が付いていたのなら、老いさらばえたとしても、他人に憐憫をせがむような真似をするはずがない。