7月22日(水)【闘病記、二】
7月22日(水)、夜明け前、夢か現か区別のつかない時間が続く。意識が少しはっきりしてきたときに熱を測ると37度台だった。
10時頃、はっきりと覚醒し熱を測ると36度台に戻っていた。このときには体でわかるほど楽になっていた。
調子が回復したと思った。
20時頃、体に違和感を覚え再び熱を測ると37度台だった。雨に振られたのがよくなかったのかもしれない。傘を貸してくれなかった友人を恨まざるを得ない。
家の中にある何らかの薬を確かめて飲んでみようと思う。
今まで感染者の動向が発表されるたび、「なんでこの人たちは熱があるのに行動し続けたんだろう」と思ってきた。やっとわかった。人間は動かないと生きていけないのだ。
金がなければ生きていけない。働かなければならない。これがどうにかなったとしてもまだだ。家の食料が尽きたら買いに行かなければならない。ティッシュが尽きたら。トイレットペーパーがつきたら。同じことだ。買いに行ってくれる人がいればいい。けどそうじゃない人もいる。
主症状は下痢であり、咳や息苦しさ、味覚異常などはない。だがしかし、いつも以上に気をつけて生活することが必要だ。