傍流

現役大学生の僕が思うことを思うままに書いていくブログです

12月3日(火)【渦】

渦。渦。黒い渦。それは何かあるたび私の頭の片隅から漏れ出していくつもいくつも出てくる。出てくる渦は形を作ってあるときは人の形だったり飛行機だったりなんの形も作らなかったりする。誰かに「君は〜〜だね」と言われるたび頭にできた小さな穴からまろび出て、次から次へと形を作る。それはうずくまっている私の代わりに人の首を絞めたり、邪魔なものを覆い隠してくれる。渦は私の斜め上にいる。私は渦の中心を覗きこむことはできないけれど、渦は私をいつも見守ってくれている。渦。

 

一体何をすれば独特になれるだろう。いまここで私が割腹自殺をしても、全財産をUnicefに寄付しても、それはいつか誰かがやったこと。独特にはなれない。私の想像できる全てはすでに誰かがやったことの焼き増しにすぎない。私が想像した時点でそれは人間に予測可能な出来事。私は永久に自分の意思を獲得できそうにない。